福井 敬(テノール)
岩手県出身。国立音楽大学声楽科卒業。同大学院修了。二期会オペラスタジオ、文化庁オペラ研修所を修了。文化庁派遣芸術家在外研修員等によりイタリアに留学。92年二期会創立40周年記念『ラ・ボエーム』ロドルフォ役での鮮烈なデビュー以来、数々のオペラに主演。輝かしい声と幅広い表現力、情感溢れる演技で今や日本のオペラ・声楽界を代表するテノールとして、最も信頼を集めている。新国立劇場では97年開場記念公演『ローエングリン』タイトルロール、『トスカ』カヴァラドッシ、『罪と罰』(初演)ロージャなど様々な作品に、またびわ湖ホールでは、99年『ドン・カルロ』タイトルロールを始め、『エルナーニ』、『群盗』、『十字軍のロンバルディア人』、Bunkamuraオペラ『マダム・バタフライ』ピンカートン、そして最高の当たり役となった『トゥーランドット』のカラフ等、大役を次々と演じ、常に絶賛されている。最近でも02年『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ヴァルター、03年『カルメン』ドン・ホセ等の二期会創立50周年記念シリーズや、「愛・地球博」開催記念オペラ『白鳥』(初演)、びわ湖ホール05年『スティッフェリオ』(日本初演)、06年『海賊』(日本初演)、そして06年二期会『ラ・ボエーム』『蝶々夫人』等、主演を重ねその信頼は厚い。コンサートにおいても主要オーケストラのソリストとして幅広いレパートリーで絶大な信頼を得ている他、意欲的なリサイタル活動も展開。これまでに第20回ジロー・オペラ賞新人賞、第4回五島記念文化賞オペラ新人賞、第44回芸術選奨文部大臣賞新人賞、第25回ジロー・オペラ賞、第9回出光音楽賞、第33回エクソンモービル音楽賞洋楽部門本賞など、数々の栄誉に輝いている。二期会会員。

 
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