岩手県出身。国立音楽大学及び同大学院、文化庁オペラ研修所修了。文化庁在外派遣等により渡伊。イタリア声楽コンコルソミラノ大賞(第1位)、芸術選奨文部大臣賞新人賞、五島記念文化賞オペラ新人賞、ジロー・オペラ新人賞及びオペラ賞、出光音楽賞、エクソンモービル音楽賞本賞、等受賞多数。2014年東京二期会『ドン・カルロ』の優れた演唱等により第65回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。 東京二期会『ラ・ボエーム』ロドルフォ役での鮮烈デビュー以来、数々のオペラに主演。他者の追随を許さない輝かしい声、音楽性豊かな表現力かつ情感溢れる演技により、聴衆を魅了している。古典から現代、日本の創作物まで手掛けたオペラは60を数え、新国立劇場『ローエングリン』『トスカ』、びわ湖ホール『ドン・カルロ』、二期会『蝶々夫人』『ファウストの劫罰』等大役を次々と演じる。特に『トゥーランドット』カラフ役は様々なプロダクションで絶大な称賛を得ている。近年では東京二期会『オテロ』『パルジファル』『ホフマン物語』びわ湖ホール・神奈川県民ホール『アイーダ』『タンホイザー』『椿姫』『ワルキューレ』『リゴレット』『オテロ』、兵庫県立芸術文化センター『トスカ』等で英雄的かつノーブルな存在感、深い苦悩の表現で観客を魅了。2015年10月、R.シュトラウス作曲『ダナエの愛』(東京二期会・舞台上演日本初演)ミダス王でも絶賛を博した。さらには、2016年3月、びわ湖ホール・神奈川県民ホール・iichiko総合文化センター『さまよえるオランダ人』エリックでも高い評価を得、同年9月、東京二期会とライプツィヒ歌劇場との提携公演『トリスタンとイゾルデ』タイトルロール等、活躍を続けている。 「第九」や宗教曲のソリストとしても多くの国際的指揮者から信頼を得て、N響を始め主要楽団と共演、2016年10月には、サントリーホール開館記念日コンサート「第九」(ズービン・メータ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)に出演。 またオリジナリティ溢れるリサイタルも長年にわたり好評を博し、彼の世界観に多くの人が共感し続けている。
東京生まれ。東京音楽大学作曲指揮専攻(指揮)で汐澤安彦、三石精一両氏に師事。その後東京藝術大学で佐藤功太郎、遠藤雅古両氏に師事。1985年安宅賞受賞。 96年より13年間神奈川フィルハーモニー管弦楽団を指導し飛躍的に躍進させ、その功績も称えられ2009年より名誉指揮者の称号を得る。他の主要オーケストラとも数多く共演し高評を得ている。また、世界的チェリスト故ロストロポーヴィチと皇后陛下の古希祝賀コンサート等で共演し高評を得ている。 オペラ指揮者としても経験豊かで、東京二期会、関西二期会での指揮も数多くの公演を行なっている。02年からは錦織健プロデュースオペラの音楽監督も務め2年ごとに全国公演。11年はアンサンブル金沢と金沢歌劇座・兵庫県立芸術文化センター他(5都市6公演)で“椿姫”を公演。14年には市川右近(現三代目市川右團次)新演出“夕鶴”の全国公演も行い高評を得、16年に再演を行った。 また、ペドロッティ国際指揮者コンクール(イタリア)の審査員や、NHK-FMラジオのパーソナリティを3年間務めるなどバラエティに富んだ活動を行なっている。