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「シャンソン歌手」だったレミさん
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| 「料理愛好家」として、TV・雑誌・講演会などでおなじみの平野レミさん。最近では彼女自身のアイディアを盛り込んだお鍋「レミパン」が驚異的なヒット商品となっていますが、もともとは、伝説のシャンソン喫茶《銀巴里》や《日航ミュージックサロン》を舞台に、シャンソン歌手として活躍していました。
88年には『きかせてよ〜シャンソン・ド・レミ』と題するアルバム(アポロン/バンダイ)を発表していますが、近年は料理関係の仕事が多忙をきわめ、年に一度の「巴里祭」コンサートに出演するのがやっと。とはいえ、全国での講演会やイヴェントでは、可能な限りカラオケを使って歌を披露するなど、歌への情熱は消えることがありませんでした。 |
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プロデュースは『週刊文春』の
表紙でおなじみの和田誠さん
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| そのレミさん「やっぱり、歌をやりたい! アルバムを創りたい!」との思いが抑えきれなくなったのは、この春のことでした。シャンソンを中心に選曲を重ね、新曲も加えて全15曲。歌詞はすべて、イラストレーター・映画監督の和田誠さん(ご主人でもあります)によるもの。かつて話題を呼んだ訳詞集&CD『オフオフ・マザーグース』『またまたマザーグース』(筑摩書房/東芝EMI)同様、原詩にあわせて日本語でも韻を踏み、かつ原詩の意味を尊重するという、凝った歌詞になっています。
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ジャズ・ピアノの名手、
佐山雅弘さんがアレンジ
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| 録音スタートは7月下旬のこと。全曲のアレンジはジャズ・ピアニストの佐山雅弘さん。何度かの練習を通
じ、「シャンソン歌手としてのキャリアはダテじゃない。天才的な上手さがある」と驚かせ、リズムとストリングスなどのオーケストラをバックに歌を同時録音するという、いまどき珍しい方式でのセッションとなりました(この方式はやり直しが難しいため、美空ひばりなど、本当に上手な歌手に限って行なわれる。通
常はリズムをとり、そののち弦や管楽器をかぶせ、最後に歌を録音)。 |
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応援のコーラスもきっと話題に
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| 「アルバムを創る!」との話を聞いた阿川佐和子さん、清水ミチコさん、石川セリさんが「応援するよ」と言ってくれました。そこでアルバム中の1曲「誰でも誰かが」のアレンジを急遽変更してコーラスパートを加え、三人の「レミさん応援団」がなんとバックコーラスとして参加。ひときわ楽しくにぎやかな1曲になりました。
全曲を録りおえた今「こんなに幸せだとは思わなかった。なんでもっと早くやらなかったんだろう」とレミさんは語ります。おしゃべりだけじゃない、歌の魅力。明るいだけじゃなく、ちょっぴりペーソスも込めて……。話題必至、楽しさ満載のアルバムです。 |
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